海外の不便な地で生活している方々のための家電修理のヒント

第11章 温度ヒューズを使う器具

早まるな、考え直せもう一度!

炊飯器、コーヒーメーカー、湯沸かしポット、ホットプレート、ファンヒーターなどの熱器具には、温度ヒューズ(英: temperature fuse ; 仏: fusible à température)が使われています。使用電圧を間違えたり、誤って空焚きした場合の過熱による火災事故を防ぐためです。この温度ヒューズが飛ぶと、全く電源が入らなくなります。使えなくなったからといってすぐに器具を捨てないでください。


1. 温度ヒューズはどこにあるか?

温度ヒューズは通常、グラスファイバー織りの絶縁チューブに入れられて、熱器具の底や内壁に接触するように取り付けられています。隠れたところにあることも多く、存在することを知っていないと気がつきにくいものです。


2. 温度ヒューズが飛んでしまったら?

温度ヒューズを交換するには、まず実物または取説の仕様欄に書いてある動作温度と動作電流の値をよく見て、電気店で同じものを求めます。元の温度ヒューズと同じ位置に、同じ絶縁チューブを介して器具の熱がよく伝わるように、がっちり取り付けます。部品のリード線を接続する際に、熱器具の場合、ハンダ付けはすぐに劣化するので、圧着ペンチのようなもので接続部を強く締め付けます。

電子回路基板を用いて安全装置を制御する方式の器具では、温度ヒューズに加えてサーミスタなどの熱センサー素子も用いますので、修理には回路図が必要になるかも知れません。ただし故障時の状況を正確に知らない立場の人が修理の依頼を受けた場合には、安全確保のためにも、手間を省くためにも、回路基板をそっくり交換するほうが得策です。

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[注意] 修理は、すべて皆様個人の責任において実行して下さい。修理作業を試みた結果、物的または人的にいかなる損失が生じても、私は一切責任を負わないものといたします。特に感電事故を防ぐ為に、作業対象の電気製品の電源プラグは、原則としてまず始めに抜いて下さい。金属の腕時計、指輪、ペンダントなどの装身具も外しておきましょう。(小田)

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