海外の不便な地で生活している方々のための家電修理のヒント

第8章 スピーカが鳴らない時のヒント

沈黙は...禁!

AV(オーディオビジュアル)機器のスピーカ(英: loudspeaker ; 仏: haut-parleur)が鳴らないトラブルに対処するためのヒントです。

[主な故障の症状]

音声の再生や放送の受信ができていることが明らかなのに、スピーカが鳴らない。

[対処法]

以下の項目を順次お調べください。

1. リード線の点検

まず、スピーカのリード線(接続コード)が切れたり短絡 (ショート)していないか点検してください。もしテスターをお持ちなら、オームレンジでスピーカの導通を調べてください。ここでテスターのピンをスピーカ端子に当てた時に、スピーカから小さな雑音が聞こえれば正常です。

外部スピーカを使っている場合、アンプのスピーカ出力端子や、スピーカボックスの入力端子で短絡(英: short circuit ; 仏: court-circuit)が起きやすいものです。か細い導線一本でも短絡すれば故障します。接続端子に差し込むリード線は、先端をハンダ付けしてバラけないようにしたいものです。

2. ヘッドフォンによる試験

次に、ヘッドフォンが使えるか試してみます。何も聞こえなければ、ヘッドフォンプラグをジャックに差し込んだまま持って、左右上下に振ってみます。アンプ回路が故障していなければ、ヘッドフォンから正常な音が出るか、少なくも途切れ途切れに音が聞こえるでしょう。いずれの場合も、ヘッドフォンジャックのハンダ不良(英: soldering no good ; 仏: mauvaise soudure)の可能性があるので、ハンダ付けをがっちりとやり直します。

ヘッドフォンジャックはハンダ不良になりやすい部分です。今日プリント基板の製造はほとんど自動化されていますが、アジアの国々で組み立てられる機器には部分的に手作業によるハンダ付けもあり、ジャックに限らずお粗末なハンダ付けが、どの一流メーカーの製品にも見られます。

3. 保護素子が飛んだのかも

別の原因としては出力回路の保護素子の溶断があります。これはスピーカのリード線を短絡させたり、スピーカを濡らした時などに生じる故障です。保護素子としては2端子の半導体(一見トランジスタ風)かガラス管ヒューズがよく用いられます。たいていは外部スピーカ接続端子に直列に入っています。交換する場合は、必ず元の部品と同一の規格のものを用います。銅線や鉄線などで代用すると保護機能を失い、次には致命的な故障が起こるかも知れません。

4. 電子回路の故障は技術者に任せる

これらの原因が該当しない場合は、アンプ回路の故障が考えられます。電子回路のよく分る人に診断してもらいましょう。

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[注意] 修理は、すべて皆様個人の責任において実行して下さい。修理作業を試みた結果、物的または人的にいかなる損失が生じても、私は一切責任を負わないものといたします。特に感電事故を防ぐ為に、作業対象の電気製品の電源プラグは、原則としてまず始めに抜いて下さい。金属の腕時計、指輪、ペンダントなどの装身具も外しておきましょう。(小田)

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